春になるとワラビが待ち遠しい。
雪解けがはじまり春が近づくとワクワクしてきます。山菜はたくさんあるけどやっぱり私はワラビだね。家の前から歩いて行ける漉野集落内で収穫しています。これがワラビ採りに着る衣装です。オシャレでしょう? 古い着物を活用したもので、収穫したワラビはこのフトコロに入れて貯めていきます。秘密の場所に行くと、ワラビがワッサワッサと収穫できて、ほんの30分でいっぱいになります。ワラビは自分で料理したり、みんなにお裾分けしたり。東下組みんなで春を楽しむんだよ。
雪解けがはじまり春が近づくとワクワクしてきます。山菜はたくさんあるけどやっぱり私はワラビだね。家の前から歩いて行ける漉野集落内で収穫しています。これがワラビ採りに着る衣装です。オシャレでしょう? 古い着物を活用したもので、収穫したワラビはこのフトコロに入れて貯めていきます。秘密の場所に行くと、ワラビがワッサワッサと収穫できて、ほんの30分でいっぱいになります。ワラビは自分で料理したり、みんなにお裾分けしたり。東下組みんなで春を楽しむんだよ。
これがコンニャク芋。見たことある? 重いよ。コンニャクづくりは栽培から始まり、手間かけて育てたコンニャク芋を収穫し、また手間かけてコンニャクをつくる。東下組の名産だよ。収穫したジャガイモでつくるコロッケも評判。愛車のバイクで二子の畑にも行く。小学校の給食用に野菜を出したり。ここの人はみんな親切。ここで畑やって、惣菜をつくって私なりに商いしている。これが生きがい。一年中やることあるから体も頭も元気だよ。東下組に来たら、手づくりコンニャク食べてくださいね。
昔は「米づくりだけでは食べていけないから」とみんな冬になると出稼ぎをしていました。36歳の頃に知合いの電子工場から「東下組でブラウン管の部品工場をやらないか」と声がかかり、一軒家を改造して電子製作所をつくりました。集落のお母さんたちも働きに来てくれていましたが、液晶テレビの普及に伴い製作所を締めました。その工場を再活用して、菌床ナメコを始めました。建物にはまだ「水落電子製作所」って書かれたままですが、そこがナメコの栽培所。集落の人しかわからないだろうなぁ。祭りや行事、棚田米の東京販売の時などは東下組産ナメコとして出荷しています。収穫したてのナメコは美味しいよ。
東下組といえば棚田のお米。これはあたりまえの事。ウチでも米づくりはしているよ。でもそれだけでは、田んぼも小さいし時間ももてあます。それで東下組で畑を始めたんだ。何でも新しいことを始めるは大変。だけど、ワクワクもする。ナスやネギを栽培して十日町に出荷もしている。将来の夢は二子集落に「中村ファーム」をつくること。「水落ファーム」では、みんな苗字が水落だからわからなくなる。中村はウチの屋号。いまは、ネギと話しができる農家を目指している。米(こめ)語は、東下組の第二言語だからね。お米もあって野菜もある。東下組でできないものはないよ。
大地の芸術祭で「うぶすなの家」ができて、たくさんの人が東下組に来てくれました。私はもっともっと、東下組の良さを都会の人たちに知ってもらいたい。東下組は他の地域と比較して子供もたくさんいるし、青年団や壮年会、そして私たちの世代もみんな団結力がある。集落の行事も大勢の人が参加するしね。大学の学生さんや、農家作業体験の公務員の研修生の方も訪れて来ます。本当は農家民宿ができると良いんだけど…。まだまだ、勉強することがいっぱいです。機会があれば、東下組の産物を持って都会に出かけて行くこともあります。東下組のために、私にできることなら何でもやるよ。
東下組の米づくりといえば、やはり棚田。手間はかかるが美味しい米ができる。豪雪地帯で大変だけど、雪のおかげで水も豊かだし、雪におおわれる田んぼは、翌年美味しい米を約束してくれる。大切に育てた米を「おいしい」と言って食べてくれる人の顔を見るのが生きがい。棚田のある集落の景観も、平らな田んぼよりも趣があって、東下組の財産だよ。孫がいて、せがれがいて、集落の行事をみんなで協力して盛りあげて。そうやっていつもの1年が過ぎていく。いつまでもここで暮し続けたい。将来のためにもこの棚田は守っていきたい。じいちゃんにはなったけど、まだまだ現役。東下組の棚田は俺たちが守るよ!!
東下組にみんなが帰ってくるお盆。最大の楽しみは旧東下組小学校で開催される集落総出の盆踊り。笛や太鼓のお囃子はかかせません。男衆だけでなく可憐な女衆も華をそえます。あまり堅苦しい練習はなく、それぞれ得意な楽器を担当して楽しむのが東下組流。練習が楽しいのか、寄り合いが楽しいのか、東下組の人たちは「忙しい。忙しい。」といいながらも楽しそうに集まってきます。それでも本番では、そつなく役割を果たしてしまうのがこのメンバー。お盆で里帰りした家族や親戚が輪になって踊り、奏でられるお囃子が東下組の夜を盛りあげます。
東下組の自慢のひとつに集落で育つ子供たちがあります。世間では少子高齢化と言われていますが、東下組には行事があるたびに元気な子供たちの声が飛び交います。結婚ラッシュ、ベビーラッシュといううれしい現象がここ数年続いてます。この子供たちが大人になっても暮らし続けられる集落にしてきたい。これが、東下組集落全員の願いです。棚田の仕事をお手伝いし、そのお米を食べて、雪の中でも元気に遊び、ジィやバァの手づくり料理で元気に育っていきます。東下組には日本の原風景ともいえる子育てがあります。東下組の子供たちは、ハツラツとして、とても素直ないい子供たちです。
「レディース 東下組」といってもバイクを乗り回しているわけではありません。「うぶすなの家」の管理など、東下組や十日町のあらゆる行事に率先して参加し、腕自慢の料理をふるまうパワフルなお母さんたちです。青年団・壮年会・男衆の団結もさることながら、この女衆の結束力と個性は東下組一かもしれません。
この格好で「東下組ですっ!!」って言ったら、土建屋さんみたいですね。でもこれは集落の古道を復活し、東下組の絶景の「慶地の棚田」を眺められる展望台を整備したい。と集まった東下組男衆です。核となるメンバーは壮年会と水先案内人となるそのお父さんたち。雨のなかの力仕事なのに楽しそう!! ここが東下組の魅力です。ホントは力仕事のあとにみんなで酌み交わすお酒のためとか?
始めると無心になり禅の境地に浸れる草刈り機。子供たちから「お父さんかっこいい」と言ってくれるかも。「まずは道具から」が大事です。
リズミカルな機械裁きとステップがサマになっているのは東下組のDJこと渡辺隆夫、作業が終わる頃には「草刈りダンサーズ」と呼ばれてました。
山里暮らしの強者ぞろい。東下組の男衆は冬になれば除雪車だって運転しちゃいます。集落保全作業にはこんな乗り物まで登場もあたりまえ。